作成日:2024年4月24日
更新日:2024年4月27日
(4/2 広島対ヤクルト)本拠地開幕戦!一度追いつかれるも直後に突き放し2連勝!
カープの本拠地開幕戦の振り返りです。
DeNAとの開幕カードを1勝2敗で何とか切り抜け、本拠地マツダスタジアムでの開幕戦を迎えました。
相手はヤクルトですが、昨年のヤクルトとは25試合を戦い13勝11敗1分でした。ただし、マツダでは11勝1敗1分と相性が良く、対象的に神宮では2勝10敗とお互いの本拠地チームが大きく勝ち越す結果となりました。
今季は本拠地での相性の良さを維持しつつ、神宮でいくつ勝ちを拾っていけるかが重要です。
本日のスターティングメンバー
【広島】 【ヤクルト】
(中)野間 (中)塩見
(三)田中 (右)西川
(遊)小園 (一)オスナ
(一)堂林 (三)村上
(左)秋山 (左)サンタナ
(捕)坂倉 (捕)中村
(右)田村 (遊)長岡
(二)菊池 (二)北村
(投)床田 (投)小澤
カープ打線は一昨日のDeNA戦と同じメンバー出来ましたね。僕も現状はこのスタメンで固定していいのかなと思います。
対するヤクルト打線は山田選手が怪我で離脱してしまったものの、オスナ、村上、サンタナと強力クリーンアップは健在です。
ここを床田投手が昨年同様抑えられるのかが重要になってきそうです。
とにかく先発投手から点が取れないカープ打線
ヤクルトの先発は小澤投手でした。おざわ投手と読み間違えないでください。こざわれいじ投手です。
そんな小澤投手、投球フォームは先日対戦したDeNAの平良投手に近いイメージですので、嫌な予感はしていたのですが、やはり打てませんでした。6回までに91球を投げて2安打無失点に抑えられてしまいます。しかも2安打のうち1本は床田投手の安打です。
ここまで4試合を戦ってきましたが、カープ打線は先発投手からほとんど打てていません。これでは先発投手に勝ちはつかないですよ。
ただ、それだけこれまで対戦してきた投手が素晴らしかったとも言えます。特に小澤投手はまだ26歳と伸び盛りの選手で、どうしてソフトバンクを戦力外になってしまうのかと思うくらい素晴らしいピッチングをしていました。
小澤投手も素晴らしいですが、うちのエース床田投手はさすがのピッチングです。強力ヤクルト打線相手に7回115球投げて4安打無失点にまとめました。打っては1安打も放つというまさに鯉の二刀流です。
唯一のピンチは3回、二死一塁、二塁から西川選手にセンター前に安打を浴びます。二塁ランナーの北村選手はホームに還ろうとしますが、これを野間選手の好返球でアウトにし、ピンチを切り抜けました。
野間さんは「清水建設事件」などもあって他球団からの守備のイメージはあまり良くないかもしれませんが、この肩力はやはりさすがです。
投手戦だった分、ここで先制点を与えなかったのは非常に大きなプレーとなりました。
中継ぎ投手からは打ちますよ。でも先発投手の勝ちは消します。
試合が動いたのは7回裏広島の攻撃、ヤクルトの大西投手から二死二塁のチャンスを作ります。続くバッター秋山選手に対し、ヤクルトベンチは嘉弥真投手に交代します。
広島ベンチには右打者が多くいましたが、ここは秋山選手を信じました。その期待に応えて秋山選手はしぶとくレフト前へ安打を放ち、1点を先制します。
もちろん打った秋山選手は凄いのですが、この回のMVPは小園選手だと思います。
まず、一死ランナーなしで打席に立ちました。ここで去年までならガンガン振って安打をねらっていたでしょうが、この打席はしっかりファールで粘り値千金の四球をもぎ取りました。
これだけでも素晴らしいのですが、続く一死一塁、堂林選手の打席、堂林選手は三振に倒れてしまいますが、この球をキャッチャーの中村選手が前にこぼしてしまいます。
小園選手はこの隙も見逃さず、二塁へディレイドスチールを成功させます。
これだけにとどまらず、二死二塁から秋山選手が放ったレフト前の安打に対してホームに突っ込みますが、サンタナ選手の返球がタイミング的にはアウトのタイミングで返ってきました。
一度はアウトになりましたが、カープ側のリクエストで映像を確認すると小園選手が神懸かり的な走塁でタッチを掻い潜っていました。これで判定は覆り、カープは1点を先制しました。
献身的な四球で出塁し、神走塁2つによって先制点をもたらせてくれた小園選手はまさにこの試合のMVPと言っても過言ではないでしょう。
それと同時に、今年の小園選手は一味違うと期待させてくれるようなパフォーマンスとなりました。
これで床田投手に勝ち投手の権利が転がり込み、このまま逃げ切れるかと思ったところでしたが、8回のマウンドに上がった島内投手が1点を失い、同点に追いつかれてしまいます。
この日の島内投手は直球の走りが昨年よりも悪く感じました。加えてヤクルト打線は明らかにストレートを狙っているように見えました。
それなのに、ストレート主体のピッチングを続けてしまい、ことごとく捉えられてしまいました。
せっかく昨期オフに新球のカーブも覚えたので、直球狙いの打者にはもっと変化球主体で勝負してもらいたいものでした。
島内投手にとっては開幕1戦目に続き、不安の残る内容となってしまいました。
今年は長打を量産してくれるのか!?野間さんが試合を決める。
点を取られたらすぐ取り返すのがカープ打線です。8回表を何とか1点で耐えたその裏の攻撃、田村選手の今季初安打から二死二塁のチャンスを作ります。
打席には野間選手が立ちますが、ここでヤクルトの外野陣は極端な前進守備を敷きます。確かに去年までの野間選手なら単打がとにかく多かったので、そのシフトは正解だったでしょう。
ただ、今年の野間選手はオフのころから長打を打ちたいと宣言しておりました。その宣言通り外野の頭を超えるタイムリー3ベースを打ち、これが決勝点となりカープは勝利しました。
オープン戦では打率.091と振るわなかったため、ファンからは色々と言われていましたが、やはり一流はシーズンが始まるとガラッと変わりますね。
今年は打率を維持しつつ、長打を量産し、打線を牽引してくれることを期待しています。